歯が一本や二本抜けても食べることはできます。
しかし、歯の欠損は咀嚼能力を著しく低下させ、消化吸収に影響を及ぼします。
また一歯なくなると隣りあった歯が移動し、噛み合っていた歯が延びて、
歯並びがくずれます。そして、物がはさまったり、清掃不十分となったり
隣りに支えのなくなった歯が動揺しはじめます。
弱肉強食の野生動物の社会では、歯が無くなると獲物がとれずに命を断つこと
になります。人間の場合も失った歯が1〜2本でも噛み合わせが乱れ、
歯並びにデコボコの段差や、傾斜、すき間ができて十分噛み合わなくなります。
また顎の骨や顎の関節に変化をおこし、発音にも障害がおこることがあります。