立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

乳児の歯

皆さん、乳歯はいつ頃から生えるかご存じですか?

生後6ヶ月頃に下の前歯から生えることが多いですが1歳のお誕生を迎えてもまだ生えていないこともあります。
乳歯が生える時期はお子さんによってかなり差があるものです。

歯が生えるのが遅いことは悪いことではありません。
逆にあまりにも早く生えすぎた場合には授乳の時にお母さんの乳首を傷つけたり、赤ちゃんの舌に潰瘍を作ることもあります。
その場合は小児歯科にご相談下さい。

下の前歯が生えてきたからといって寝かしつけの授乳をやめる必要はありません。
下の前歯だけならあまり気にしなくても良いと思います。
上の前歯は下の前歯と違って、むし歯を作りやすいところです。

就寝時の授乳は統計的にも、むし歯ができるリスクが高くなります。
しかし、卒乳を早く勧めるものではありません。

上の前歯が生え初めたら、ガーゼで上唇と上の歯の間に貯まったミルクをやさしく、ふき取って下さい。
お口の中をさわることは歯みがきをする為の練習にもなります。

では歯ブラシを使った歯みがきはいつ頃から始めたら良いでしょう。
歯みがきをいつから始めるかは、歯の生え方で決めて下さい。

上の前歯がぴったりとくっついているお子さんはそれだけでむし歯を作りやすいですので歯みがきを始めます。
水だけをつけた歯ブラシでみがきましょう。
上の前歯に隙間が空いていても奥歯が生え始めると歯みがきを始めるようにしましょう。
やさしく話かけながらみがいてあげてください。                     

                      f:id:aritasika:20121208081149j:plain

◆乳児(3歳未満)の口腔ケア◆

 

小さなお子さんで、歯みがきの習慣が付いていない場合は、とてもいやがるものです。
「嫌がるから歯みがきをやらない。」では、むし歯をたくさん作ってしまいます。

そこで1歳過ぎから保護者の方が毎日2〜5回、正確に歯みがきをすることが習慣づけるための早道です。
歯みがきの仕方が悪いと痛いばかりか歯ぐきを傷つけてしまう場合もあります。

歯ぐきがはれていると正しい歯みがきでも血が出る場合もあります。
この場合も毎日2〜5回、正確に歯みがきをすることによって歯ぐきは引き締まり、出血しなくなります。

そのためにも小児歯科を受診され、正しい歯みがきの仕方を指導してもらってください。
歯みがきの体勢は寝かせみがきが基本です。
立たせたまま前からみがいては奥歯や歯の裏をみがくことができません。

歯みがき剤は使用せず、水だけでみがいてください。
1日1回、できれば寝る前にフッ素を利用することがむし歯予防の早道です。
小さなお子さんに安全に使用できるものにレノビーゴなどがあります。
小さなお子さんには歯ブラシを持たせる必要はありません。

最初からお母さんがすることによって時間短縮ができ、歯みがきの回数を増やすことができ、親子のストレスの軽減にもなります。
「魔の2歳児」と呼ばれる第1次反抗期でも習慣を付けることで乗り越えることができます。
習慣が付いたお子さんでは機嫌が悪く泣いていても歯みがきの体勢になると口だけは開けてくれるようになります。

        f:id:aritasika:20190422114937j:plain