入れ歯による口臭
入れ歯による口臭原因は、入れ歯自体の汚れと、入れ歯を入れたままにしてしまうことによるものがあります。
入れ歯は、表面の歯の部分にも歯垢がつきますが、入れ歯を装着するために付いているバネの部分にも歯垢が付きやすいので、それが口臭の原因になっています。
また、ピンク色の部分も口によくなじむように吸水性に優れた素材で作られているため、唾液と一緒に細菌もよく浸み込んでしまいます。
このように、入れ歯自体が細菌を持っている不潔な状態であれば、口臭がしてしまうことは避けられないので、洗浄剤で毎日しっかりと殺菌して、清潔な状態で使用しなければなりません。
入れ歯をしたまま寝てしまうことによる口臭の原因は、主に口の中の唾液の減少によるものです。
ただでさえ睡眠中は唾液の分泌量が低下します。
入れ歯を入れたままの状態では余計に唾液の分泌量が低下してしまうので、口の中が不潔になってしまい、口臭がさらにひどくなります。
また、虫歯の原因となる歯垢や歯石は睡眠中に作られると言われています。
口の中が清潔な状態ではないときに、細菌が繁殖するわけですから当然でしょう。
この不潔な状態のときに口の中に入れ歯を入れたままにしていたら、口臭がひどくなってもしょうがないとしか言いようがありません。
また、入れ歯をしていることで歯や歯肉に負担を掛けているので、寝ているときくらいは歯や歯肉も休ませてあげましょう。
部分入れ歯でも、総入れ歯でも同じことです。
部分入れ歯の場合は、入れ歯の周りの取りきれなかった歯垢や食べカスをそのままにしてしまう原因になることもあるので気をつけましょう。
このように、入れ歯による口臭原因は、はずしてキレイにすることで予防できるのです。
はずして寝ることは、歯の清潔や歯肉の休憩のためだということを忘れないでください。