立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

喫煙者の歯茎は黒くなる!?

笑ったり話をするとき、相手の視線はまず口元に止まります。
芸能人でなくても「歯は命」です。
白い歯とピンクの歯ぐきは清潔感があり、高感度も上がるでしょう。
しかし、ヘビースモーカーの口元は違います。たばこのヤニ(タール)によって歯は黄染され、歯石も茶色となります。


さらに問題なのは歯肉が黒ずむのです。
たばこのニコチンによって毛細血管に血流障害が起こり、その結果歯肉の色はピンク色ではなくなります。
さらに歯肉がメラニン色素沈着により黒ずみます。


また、たばこに含まれる一酸化炭素の作用で血液中のヘモグロビンの酸素供給能力が奪われると歯肉組織の活性化が阻害され、害毒物質の排除も阻害されます。
そのため歯周病の回復に必要な組織再生細胞の働きや新生が妨げられるため、線維化によって固くなってしまうのです。


これは喫煙者の前歯部唇側に鮮明に見られます。
喫煙習慣が長く、喫煙量の多い人ほどなりやすいもので、美容上の問題でもあります。
この歯肉の着色は本人の喫煙ではもちろんですが、周囲のたばこの煙を受ける受動喫煙によっても認められます。
両親の喫煙により受動喫煙を受けた小児にはっきりとした歯肉着色のあることが認められました。

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