立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

骨が溶けているかもしれません

骨がとけてなくなってしまうというような病気は、体の中で歯周病だけです。
なぜでしょうか・・・

歯はどのように生えてくるか、考えてみてください。
歯は骨のなかにあってそこに根をはり、歯肉(歯ぐき)という皮を突き破って、口のなかに顔を出します。このように外界と骨が、ある器官を介して連続しているのは、体のなかで歯周組織だけです。

また、歯肉を突き破って出てきたのですから、歯と歯肉は組織的に強固にくっついているものではない、ということもおわかりいただけるかと思います。つまり歯は、歯肉にしめつけられるように支えられているのです。逆にいえば、歯肉に張りがあって元気なときは、歯をしっかり支えているわけです。

ところがプラークがあって、そこにいる細菌が歯と歯肉の間を通って侵入してくると、歯肉に炎症が起こり、歯をしめつけていたものも壊され、ついには骨までとかされてしまうのです。

ですから、歯周病の治療のポイントは歯周ポケットの改善にあるのです。歯周ポケット内の汚れをとり、炎症をコントロールしてはじめて、治癒が期待できるのです。