歯周病菌が動脈硬化の原因になる!?
動脈硬化の原因として、脂質異常症(血中コレステロールと中性脂肪)、生活習慣病、肥満、喫煙 というのは一般的に言われていることですが、歯周病菌も原因のひとつであることはあまり知られていません。
歯周病菌の種類は300種類以上いるとされていますが、その中で主犯格がPg菌(プロフィロモナス・ジンジバーリス)などのグラム陰性菌です。
Pg菌は吸血鬼のように血液をエサにしています。
お口の中が不潔になり歯肉に炎症が起こり血が出るようになるとこの菌は一気に加速して大増殖し、歯周ポケットから血管に入り全身に巡ります。
そしてPg菌自身の内毒素(血中の免疫物質からの攻撃で死んだもの)などが血管の内側の壁に付着して血管を硬くしていきます。
そして血液の通り道が細くなり血管の老化がどんどん進み、動脈硬化の状態になります。その先で待っているのは心筋梗塞・脳梗塞です。
Pg菌が暴れ出すのを未然に防ぐには、歯周ポケットができるのを防ぐこと。従って定期検診が最も重要なのです。
内科と歯科、一見あまり関わりがなく思われがちですが、実は歯や歯茎は全身に様々な影響を及ぼす重要な組織なのです。