歯の表面が脱灰(溶ける)されても、初期虫歯であれば、再石灰化が起こることで修復が行なわれ、虫歯になるのを防ぐことが出来ます。
さらに再石灰化現象では、溶かされた歯の表面のエナメル質を、ただ元に戻すのではなく、結晶構造を変化させて、溶ける前の歯よりも硬くて虫歯に強いエナメル質に変化させることが出来るのです。
生えたての永久歯が、柔らかく虫歯になりやすいのは、この再石灰化がほとんど行なわれていないためと言われています。歯の再石灰化には次のようなものが役立ちます。
■唾液
再石灰化の主役です。
就寝前の飲食が虫歯の原因になるのは、就寝中は唾液の少なくなり、再石灰化がほとんど行なわれないためと考えられています。
■キシリトールガム
ガムを食べることで、唾液の分泌が増すため、再石灰化にも効果があると考えられます。
■フッ素入り歯磨き粉など
この再石灰化で修復される量は目で確認が困難なほど、ごく僅かな量です。
したがって修復が困難にならないように出来るだけ脱灰(溶ける)が少なくなるように、しっかりと歯磨きを行なわなければならないのは、言うまでもありません。