初期虫歯は、正しい歯の手入れをすれば、健康な状態に戻す事が可能です。
どういうことかと言うと?
歯には、再石灰化という機能があります。
再石灰化の機能は、表面のエナメル質だけが溶けてしまうような初期虫歯なら削らずに、歯を再石灰化をさせることによって、歯を健康な状態に戻して、虫歯の進行を遅らせることができます。
通常、口の中は中性状態だけど・・・
食事や甘いものを食べたり飲んだりすると、口の中の虫歯菌が、
糖分などを栄養にして、プラーク(歯垢)をを作り始めます。
すると、口の中がだんだんと酸性になり、歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。
これを脱灰といいます。
しかし、食事を終えて、しばらく経つと唾液の力によって
口の中が、だんだんと中性に戻ってきます。
この時、唾液中のカルシウムとリン酸が、
さきほど溶けたエナメル質を補給し始めます。
これが、再石灰化の仕組みです。
そのまま口の中を中性の状態に保つことができれば、約三時間後には、
脱灰で失ったカルシウムとリン酸を補うことができます。
もし、エナメル質を補給できないと、虫歯はドンドン進行して行き、
象牙質部分まで達すると、もう削って治療するしかありません。
手遅れになって治療しなければいけなくなってしまう前に
歯を正しく手入れをすることで、虫歯の進行を予防をすることができます。