立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

TCHについて

※TCHとは、上下の歯を"持続的に" 接触させる癖のこと。無意識時や就寝時の「歯ぎしり癖」、「かみしめ癖」、「食いしばり癖」などがそうです。多くはその自覚が無いため、まずは「上下の歯が接触している」ことを自覚し、TCHをしていることに「気が付く」ことが大切です。

TCHはテレビを見ている時や長時間パソコンをしている時などに起こりやすいので、テレビやパソコンの隅に何らかのシールや写真などを貼っておき、それを見たら上下の歯が接触していないかどうかを確認し、もし接触していたら離すということを繰り返すという方法があります。(リマインダー)

ただし、TCHを意識しすぎるとそれがかえって疲労感を作る原因になってしまうこともありますので、意識のしすぎには注意が必要です。

また、TCHの改善指導を行っている歯科医院も今後増えてくると思いますので、そういった医院を受診することがベストです。

   

TCHと歯ぎしり

現在、歯軋り対策としては主に、マウスピースの装着や咬合調整が行われていますが、いずれも歯軋りを止めることができるというエビデンスは無く、場合によっては後戻りできない問題が発生するリスクもあります。

このように決定的な対策が無い歯軋りでしたが、日中のTCHを軽減させることで夜間の歯軋りも軽減され、顎関節症や様々な不定愁訴が軽減する可能性が考えられています。(現時点ではあくまでも可能性です)

TCHを是正すれば絶対に歯軋りや顎関節症が治るというエビデンスはまだありませんが、TCHの是正は器具を装着したり、歯を削ったりする必要が無いので、まず試してみると良いと思います。

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