同じ顎関節症の原因となる生活習慣を行っていても顎関節症になりやすい人となりにくい人がいます。
また近年に顎関節症は増加しており、それも若い女性など若年層に増えています。
これには最近の柔らかい食べ物の多い食生活から「噛む力」が弱くなっていることが関係しているのではないかと言われています。
伝統的な日本食に比べ、ハンバーグやスパゲティといった現代人の好む食事は噛む力も噛む回数も少なくてすむので、顎が運動不足になり筋肉が衰えてしまっているのです。
そのため顎関節の動きをしっかり支えられることができず、顎関節症を発症しやすい素地を作ってしまっているわけです。
顎の退化は顎だけの問題にはとどまりません。
顎の運動不足では脳への血流量も少なくなり集中力も落ち、顎が弱いときちんと噛みしめることができないので力が出ないし平衡感覚も低下、身体能力に大きく影響するのです。
また子供の頃からこういった生活習慣を続けるということは骨格や筋肉の発達にも影響があると思われます。
顎を退化させないよう生活習慣を見直すことこそが必要なのかもしれません。