顎関節症の主な症状は5つあり、これらの症状が1つ、もしくはいくつか重なって現れます。
◆あごが痛む
顎関節および周辺の頬やこめかみの痛み。
口の開け閉め、食べ物を噛むときなど、あごを動かした時に痛むのが特徴。
あごの動きに関係なく痛む場合は他の病気の可能性が高い。
◆口が大きく開けられない(開口障害)
正常な人は縦に指が3本分入る(40〜50mm)が、指が2本程度(30mm)、もしくはそれ以下しか入らない。
あごを動かすと痛むので無意識に動きを抑えてしまっている場合と、顎関節の異常で口が大きく開けられない場合とがある。
いきなり口が開かなくなる場合も、徐々に開きづらくなっていく場合もあります。
◆あごを動かすと音がする(関節雑音)
あごを動かしたときに耳の前あたりで「カクカク」音がする。
「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音の場合もある。
症状が音だけの場合は、顎関節症予備軍と言えるが治療は必要ないと思われる。
◆噛み合わせに違和感がある
あごの関節や筋肉に問題があると、あごの動きに変化が生じて噛み合わせが変わることがある。
急に噛み合せが変わったように感じるときは顎関節症の疑いがある。
◆口を完全に閉じることができない
非常に稀だが、あごの関節内の構造の異常のため上下の歯列の間に隙間ができて、口が完全に閉じられなくなる場合がある。