「理想の歯磨きは3・3・3」だと言われています。
これは、一日3回、食後3分以内に3分間歯を磨くというものです。
◎一番大切なのは、「寝る前に歯を磨く」ことです。
唾液には細菌の増殖を抑え、歯を守る作用がありますが、寝ている間は唾液の出る量がガクッと減ってしまいます。
そのため、寝ている間に細菌は増殖し、虫歯や歯周病が進行してしまいます!
それを防ぐためには、寝る前にしっかりとプラークコントロールを行って細菌の数を減らしておくことが非常に重要です。
プラークコントロールを行う場所はどこでも良いのですが、私のオススメはずばりお風呂です。
お風呂なら毎日寝る前に入ることが多いので、プラークコントロールのタイミングとして最適ですし、ゆっくり湯船に浸かりながら歯磨きをすれば体はポカポカ、歯はツルツルになって、一段とさっぱりすること間違いなしです!
ちなみに、しっかりとプラークコントロールを行おうと思ったら、個人差はありますが、10分くらいはかかる場合が多いようです。(デンタルフロスも含む)
絶対にお風呂に入りながら歯磨きをしなければダメというわけではありませんが、わざわざ歯磨きのために時間を取ることになるとめんどくさくて続かないことが多いようなので、テレビを見ながら行うなど何かのついでに行うようにしたほうが、毎日続けやすいと思います。
◎次に大切なのは、「朝起きたら歯を磨く」ことです。
これには寝ている間に増えた細菌の数を減らすとともに、エチケットとしての意味があります。
寝る前にしっかりとプラークコントロールを行っているのであれば、朝は歯ブラシのみ(デンタルフロスは使わない)で2〜3分歯を磨けば十分でしょう。
その理由は、プラーク(歯垢)が形成されて歯に対して害を与えるようになるまでには約24〜48時間かかるので、1日1回しっかりとプラークコントロールを行えばOKなのです。
(もちろん、それ以上行っても全く問題ありません)
◎歯磨きの時間と回数のまとめ
1.寝る前に約10分間プラークコントロールをする!(デンタルフロスも使う!)
2.朝起きたら2〜3分歯を磨く!(エチケット磨き)
3.出来る時には食後すぐ歯を磨く!
ただし、これはあくまでも一般論ですので、歯医者さんから「3・3・3で磨きなさい!」と言われているような人はその指示に従って下さい。
[食後すぐ歯磨きをする際の注意点]
一般的には食後すぐ歯磨きをすると良いと言われていますが、酸性の食品を摂った直後や過食嘔吐がある人など、歯が溶けやすい状態になっている場合は、食後すぐに歯を磨くと歯が削れてしまう恐れがあるので、食後1時間以上経ってからのほうが良い場合もあります。