立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

義歯の手入れと取り扱い

 義歯はその人の口に合わせて大変精密につくられています。義歯は自分の歯と同じようにいつも清潔にしておくことが大切です。快適な食生活をおくるためにも次のことに注意して下さい。

1.どんなにピッタリした義歯でも食べた後は義歯と歯ぐきや口蓋との間に食べたも のが入ることあります。

食べた後は必ず義歯をはずし、口の中と義歯を洗いましょう。

2.義歯にも歯垢がつき、細菌の巣となります。部分床義歯の場合は隣りの歯を虫歯にしたり、歯槽膿漏にしたりします。総義歯の場合でも歯肉に炎症を起こしたり、口臭の原因となりますので、食後は歯ブラシなどで歯垢をよく落としましょう。

3.義歯は精密につくられているので、落とすと割れたり、変形したりします。また合わない感じがしても、自分で削ったり、バネを調節したりしないで下さい。

4.義歯の入れ方、はずし方には一定の方向があるので、主治医の指導に従って下さい。夜、寝る前には義歯をはずし、水の入った器の中に入れておきます。なるべく乾燥させないようにして下さい。

5.不適合な義歯を使用していると顎関節症など大変やっかいな病気をおこすことがあります。また顎の形が老齢などで変化するため、義歯が合わなくなることがあります。半年か1年は歯科医のチェックを受けて下さい。

6.総義歯を入れると話しにくかったり、自分の声ではないような感じがします。それは今まで歯のなかった口に義歯が入り、口の中が狭くなったためです。

新しい歯並びになじむためにも、たとえば「さしすせそ」「たちつてと」の発音練習や、新聞や本を声を出して読む練習をしてみて下さい。

7.食べものの味は舌で感じるだけではなく、そのにおいや形、大きさ、温度などを口の中全体で微妙かつ複雑に感じとっています。義歯を入れたばかりの時は、それらの感覚が閉ざされた気がして味覚に不満がありますが、義歯に慣れることで解消されます。

8.義歯は、その手入れとともに口の中の健康管理さえきちんとすれば、体重の変化などやむを得ない場合を除いてかなりその寿命を延ばすことができます。

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