立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

差し歯で歯肉が黒くなる理由

ほとんどの土台や被せ物の内側の金属には、何種類かの金属が混ざった合金が使われていますが、その合金の中の銀が、差し歯の周りの歯茎の色を黒くしている大きな原因です。

差し歯は、表から見るとセラミックで覆われているので、一見、内部に入っている金属は、歯茎に触れていなくて、無関係と思われますが、実は、歯と差し歯の堺は、セラミックではなく、金属なので、この部分で歯茎と差し歯の内面の金属が触れているのです。

歯茎は常に濡れていますので、その部分に金属が常時触れていると、金属イオンが歯茎の方へ溶け出してきます。

そしてこの金属イオンの中でも、特に銀のイオンが歯茎を黒くしてしまう作用が強いのです。
一般的には、歯茎はこの銀イオンを嫌いますので、歯茎が黒くなったあと、多くの場合、歯茎が下がって差し歯と歯の堺が露出して歯の根が見えてしまう場合もあります。