立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

歯周病の進行

歯周病 初期 】

歯肉炎から、さらに細菌感染が進んだ状態です。
歯肉の炎症は歯肉炎時とほぼ同様。
ブラッシングやフロスで出血します。
細菌感染の進行により結合組織付着が喪失し、破壊された結合組織付着は、元には 戻りません。
この時点で歯周病だという自覚は、ほぼありません。
歯周ポケットの深さは3〜4mm程度。


歯周病 中期 】

歯肉の炎症はさらに進み、赤みが増し腫れぼったくなります。
歯周組織の破壊もさらに進行し、骨の破壊を伴い、歯周ポケットは深くなっていきます。
ブラッシングやフロスでの出血が多くなり、深くなったポケットには歯石が溜まり悪化します。
人によっては歯周病の進行を、自覚します。
歯周ポケットの深さは4〜5mm程度。


歯周病 重度 】

歯肉の炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯肉になります。
それと同様に歯周組織の破壊も加速し、歯の支持している骨が少なくなります。
歯肉は若干退縮しますが、歯周病重度でも進行に気づきにくい場合もあります。
ブラッシング時には、出血だけでなく膿が出ることもあり、また、強い口臭などの症状も 認められます。歯周ポケットの深さは5mm以上。


歯周病 末期 】

歯肉は赤紫色に腫れ上がり、少し触れただけで直ぐに出血したり膿が出ます。
口臭もさらに強くなります。
歯周組織の破壊と同様に歯肉も退縮し、歯が長くなったように感じ、 歯と歯の隙間も目立つようになります。
歯を支える骨が極端に減少し、歯が揺れてきます。 
歯が動揺することで咬む力が弱くなります。
そのまま 放置すると歯が抜け落ちることもあります。

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