立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

詰め物が原因で口臭??

みなさんは虫歯になった歯をどうされていますか?何年か前にテレビで芸人さんが「腐るまで放っておく」なんてことをおっしゃっていましたが、ほとんどの人は歯科医院へ行き治療をされることでしょう。

本当に小さな虫歯以外は、虫歯の部分を削りプラスチックか金属、セラミック製のもので歯の形のように埋めたり被せたりします。
虫歯の進行具合によっては神経を抜くこともありますね。
きっちりと治療をした歯は、もう完治したような気がしてしまいます。
もし、その後口臭があったとしても、それは他に原因があると思ってしまわないでしょうか。しかし、詰め物の内側で細菌が繁殖し、虫歯が進行していることはよくあります。 

虫歯の中で細菌が繁殖すると、詰め物の中という狭い空間で細菌が発酵してとてつもない悪臭を放つのです。
その繁殖は詰め物の中で行われているので、いくら歯をキレイに磨き、舌の汚れを取り、デンタルフロスを通し隙間のプラークを取り、体調管理に気を付けていても……口臭は発生してしまうのです。

キャラメルやガムを噛んでいたりすると、虫歯治療後の詰め物が取れてしまったことが無いでしょうか。
多くの方はすぐに歯科医院へ足を運ばれると思いますが、あまりにお忙しい方などはそのまま放置してしまう場合があると聞きます。

詰め物が取れたら、なるべく早く治療するのがベストですが、特に気を付けて頂きたいのが途中まで詰め物がとれてしまった場合。詰め物が半分くらい取れてしまっても、舌や指で押し込んで何年も放っておかれる方もいるとか。
虫歯の菌は、空気が嫌いな嫌気性菌というもの。
詰め物が中途半端に取れてしまっていると、詰め物と歯茎の間との酸素が触れない部分で、虫歯がどんどん悪化してしまうのです。

また、詰め物が取れている部分から、細菌や酸が入り込み生きている神経まで傷つけることも。
もちろん、口臭の原因になります。
詰め物が取れてしまった時も、詰め物が中途半端に取れた時も歯科医院でのチェックが必要になりますよ。


【詰めたところは虫歯になりやすい?】

一度虫歯を治したところが、再び虫歯になることを「二次齲蝕」と言います。
こんな言葉があるくらい、詰め物と歯の境目は虫歯になりやすいのです。
その理由は二つあります。
一つ目は詰め物の繋ぎ目に、ほんのわずかなすき間ができてしまうこと。
人の手で治療をしていくので、目には見えないすき間ができてしまうのです。
また、虫歯菌の大きさは0.001ミリという小ささ。すき間に入り込むのは容易なことなのです。

二つ目の理由は、虫歯を削ったところに詰めるコンポジットレジンにあります。
これは固まる時に少し収縮するため、接着が完全でないと歯との間にすき間ができてしまうのです。
すき間には酸や菌がすぐに入り込み、虫歯にしてしまいます。
虫歯を引き起こすと、口臭が起こりやすくなります。
毎日の歯磨きの際、虫歯治療をしたところは特に念入りに磨くことをおすすめしますよ。 

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