立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

親知らずとは?~抜歯する理由と抜歯後の注意点~

「親知らず」(親不知・おやしらず)とは、前から数えて8番目の歯です。
(第三大臼歯、知歯とも言います)

親知らずは20歳前後で生えてくる歯のため、平均寿命が40歳前後だった昔の人たちは、自分の子供の親知らずが生えてくる前に亡くなってしまってこの歯を見ることが出来ない、というのが親知らずの名前の由来だと言われています。

親知らずは生えてくる場合と生えてこない場合(又は最初から無い場合)があるのですが、この歯は場合によっては抜歯してしまった方が良いことがあります。

【抜歯する理由は・・・】

親知らずの生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があり、そのような場合には将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、最悪の場合は手前の健康な歯(7番)を巻き添えにしてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。

また、親知らずが虫歯になってしまった場合、一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後のメンテナンスも難しいので、治療をしたとしても高確率で再発します。

そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするというケースも多くあります。 

【抜歯の時期は・・・】

親知らずを抜く場合には、生えてから出来るだけ早い方が良いです。(20歳前後が最適)
その理由は以下の通りです。

◎虫歯や歯周病になってからでは遅い 

◎虫歯や歯周病になってからだと、麻酔が効きにくくなる場合がある 

◎若い時の方が、親知らずを抜いた後の骨の回復が良い 

◎抜く時期が遅いと、親知らずが骨と引っ付いてしまって抜くのが大変になることがある 


親知らずは抜くのが一番良いようです。おかしいなと思ったら歯医者さんへ行って診てもらいましょう。親知らずが原因でさまざまなトラブルを他の歯に引き起こすことも珍しくありません。若いうちにきちんと手入れすることが大切です。

抜いた場合、その抜いた親知らずの(上下)逆側の(かみ合っていた)親知らずが、かみ合わせる相手がなくなり、一層汚れやすくなるため(上下)逆側の親知らずも一緒に抜いた方が良いでしょう。親知らずの抜歯は、保険診療の対象になります。


【親知らずを抜いた後の注意点】

入浴、激しい運動(水泳やジョギング等)、飲酒はしない。血の流れが良くなり、血が止まりにくくなります。シャワーだけならOKです。

うがいはしない。傷口に血のかたまり(かさぶたみたいなもの)ができて傷口が治っていくのですが、うがいをしすぎるとその血のかたまりがとれてしまい、治りが悪くなります。当日はブクブクと音を立てるような激しいうがいは絶対にしないでください。

食事は止血の確認ができればいつでも食べてOK。麻酔が効いている内は頬を噛んでも、熱い物で火傷しても気付かないので、ご注意ください。

歯を抜いた所にご飯粒等が入っても爪楊枝等で触ったりしない入ったらそのままで良いですし、自然に取れればそれで構いません。 
症状により、更に注意が必要な場合もありますが、基本的には上記の事を守ってください。傷口の見た目が治るには、大体1ヶ月程かかります。

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