近年、子供の口呼吸が増えています。
大人でも子供のころからの癖や、マスク生活が長引き、口呼吸をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その口呼吸、甘く見てはいけません。口呼吸による身体への影響は大きく、口内環境はもちろん、身体全体の健康から美容にも影響します。
そして、実は歯並びにも影響してきます。
他にも、口呼吸は活舌の悪さ、顔のバランス、感染症・虫歯にかかりやすいなどがあります。
歯並びが悪くなって矯正をしても、口呼吸のままだと、矯正がなかなか進まなかったり、矯正終了後も再度歯並びが悪くなる可能性もあります。
口呼吸から鼻呼吸に改善していくことが望ましいです。
今まで特に意識をしたことがなかったかもしれませんが、実際にご自身が口呼吸かどうかチェックしてみましょう。
- 意識しないと口が開いてしまう
- 朝起きると口や喉が渇いている
- 就寝中に口が開いたり、いびきをかいていたりすると指摘される
- 鼻炎持ち・鼻が詰まっている
- 口を閉じると顎に力が入り、梅干しのようなシワができる
- 唇が乾燥しやすい
- 口臭が気になる
- 上の唇より下の方が厚い
- 上の唇が富士山のような形をしており、前歯が見える
- 食事中口を閉じずに噛むため、クチャクチャと音を立ててしまう
- 発音しずらい音がある
- しゃべっていると、つばがよく飛ぶ
- 何かを飲み込むときに舌が前に出てくる
- 上顎か下顎が前に出ている
- 喉が腫れたり、風邪をひいたりしやすい
一つでも当てはまったら口呼吸。というわけではありませんが、複数項目に該当する場合は口呼吸の可能性が高くなります。
<口呼吸の弊害について>
口呼吸による悪影響は先にも述べましたが、次のようなものがあります。
・歯並び、噛み合わせが悪くなる
・顔のバランスが崩れる
・虫歯や歯周病にかかりやすい
・感染症やアレルギーになりやすい
・活舌が悪くなる
・身体や脳の成長に影響
<どうしたら口呼吸は治るの?>
そもそも、鼻が詰まっていて鼻呼吸ができないという方は、耳鼻科でしっかり鼻づまりを治療しましょう。
また、一時的に鼻が詰まるという方は、鼻粘膜の血流が悪くなっていると考えられるので、鼻を温めて血行が促進されると改善されることが多いです。
意識して鼻呼吸してみて呼吸ができる方は、お口周囲の筋肉が緩み、口呼吸が癖になってしまっています。まずは、ご自身が口呼吸をしているという自覚を持ち、日頃から意識することが大切です。
他に試してほしい事として、
①睡眠時にサージカルテープを口に貼る
②片方の歯だけで物を噛まない
③舌の位置を気を付ける
口を閉じた時に舌を硬口蓋にピタッと付ける。口呼吸している方は舌が硬口蓋についておらず、下がっています。
④舌筋を鍛える「あいうべ体操」を行う(以前の投稿に詳細があります)
以上のことを試してみて、口呼吸を改善しましょう。