立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

歯の神経を抜いた後のリスク

意外かもしれませんが、歯の神経を抜いた後でもリスクがあります。

■神経の取り残しの可能性
歯の根の形や、神経部分の形などは、人によって全く異なります。
簡単に神経を取れる物から、複雑で完全に神経を取ることが難しい物まで様々です。
特に奥歯になると根の形態が複雑になり、歯の神経を取り残しや炎症で、痛くなることがあります。

■歯が脆くなりやすい
歯の神経を抜くと内部に栄養が送られなくなり、将来的に神経がある歯よりも、脆くなり割れたり、折れやすくなると考えられています。

■歯を削る量が増える
神経を抜かない場合は最小限で済みますが、神経を抜くと被せモノをする傾向が増えるため、結果として多く歯を削ることがあります。

■数年後のトラブル
治療が不完全になってしまった場合には、数年から数十年後に根の先端に膿が溜まるケースも考えられるため、再治療が必要になることがあります。ただし上記の神経を残して腐敗した場合に比べて、スピードはゆっくりです。


ちなみに歯の神経を取る行為は、治療する側から見ると、時間もかかり大変な作業となるため、浅い虫歯で残せる神経を何の理由もなく、わざわざ抜いて治療するなんてことは、まずありません。