立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

歯周病で顎の骨が溶けるわけ?

歯周病の原因は、歯の周囲に付着した細菌です。
歯周病の初期段階では、この細菌が歯茎にのみ炎症を起こし出血や白い膿が見られます。
末期になると歯の周囲の骨がほとんど溶けますが、これは骨に近付いてくる細菌に対して骨が自分を溶かして逃げようとしているのです。


P3では歯の根の部分がほとんど細菌に占拠され、実は歯そのものは既に細菌の固まり、体に不必要な有害な異物と判断された状態です。
そのために治療は抜歯。
抜歯を行ない細菌まみれの異物(歯)が排除されれば、骨はまた周囲の骨の高さまでゆっくり戻ってきます。


良くあるのは、歯の周囲の骨が完全に溶けグラグラなのに、抜歯せずに放置するケースです。
これはまるで細菌まみれの異物を骨に無理矢理押し付けているようなもの。
体に良いわけありません。
歯周病の末期に抜いた歯は、どれもかなり汚れていて2度と口に戻したくないと思うものばかりです。