歯の喪失はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症など認知症発症の危険因子の一つとされています。
アルツハイマー型の認知症患者、脳血管性の認知症患者、健康な高齢者の残存歯数を調べた結果、認知症患者の残存歯数は健康老人に比べて明らかに少ないことが分かりました。
歯を残すことは認知症を防いで、自分自身と周囲の快適な生活を守ることです。
人は上下の歯の間にはさまった髪の毛一本を異物と感じることができます。
これは歯とあごの骨の間にある歯根膜という鋭敏な感覚センサーのはたらきによるものです。
噛むことで脳は刺激されますが、歯が抜けると噛むことが難しくなり、神経への刺激が少なくなって、脳の萎縮が進むのではないかとされています。