【予防】
赤ちゃんの乳歯や永久歯の基礎はママのおなかの中にいる段階で作られます。
栄養が偏らないようにバランスの良い食事を心がけましょう。
また、両親の口の中の歯周病菌や虫歯菌の数値が高いと赤ちゃんに感染する心配があるのでしっかりケアしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯の原因となるミュータンス菌はありません。
虫歯がある大人が口に入れた食べ物を食べさせることなどで、唾液を介して赤ちゃんの口の中に虫歯菌が感染してしまうのでやめましょう。
ジュースやイオン飲料などを哺乳瓶で長時間しゃぶらせたままにしておいたり、そのまま就寝させてしまうこともやめましょう。
上顎の乳歯の前歯の周辺にその飲料が溜まった状態となり、虫歯になりやすくなります。
また、スポーツ飲料やジュースは酸性でペットボトルで頻繁に飲むと、口の中は異常に酸性になって虫歯の原因になりやすくなります。
飲用を習慣化させないようにしましょう。
スポーツドリンクの強い酸度と糖分により、急激に歯が溶かされてしまいます。
もちろん、甘いおやつもきちんと量を決めて控えめにしましょう。
【役割】
乳歯には物を噛むことと同時にもう一つ大切な役目があります。それは、きれいにそろった永久歯をつくるための「パイロット」という役目です。
5〜6歳頃になると、一番奥にいつの間にか第一大臼歯(6歳臼歯とも呼ばれる大人の歯)が生えてきます。
この第一大臼歯は乳臼歯を頼りにして生えてくるのです。もし乳臼歯が抜け落ちていたり、根っ子だけになっていたらどうでしょう・・・第一大臼歯は前に倒れかかって生えてきます。それにつられてあとから出てくる永久歯も次々に傾いたり、重なったりして出てしまいます。八重歯はその代表的なものです。歯並びの悪さは外見の問題だけでは
なく、歯と口の健康にもよくありません。
乳歯は20本そろってはじめてパイロットとしての役目を果たします。また子どもの顎は乳歯が20本そろってはじめて正常に発育しますので、一本でも虫歯にしないように注意して下さい。