立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

国民皆歯科健診とは?

 

6月に政府は全国民に毎年の歯科検診を受けてもらう「国民階歯科健診」の導入に向け、検討する方針をまとめました。

 

歯の健康を維持して他の病気の誘発を抑え、健康寿命を延ばすことで医療費の抑制を目指したいとしています。

 

日本歯科医師会は今後3年~5年をめどに取り組みを進めていく考えを示しました。

現在、日本では高校生までは歯科健診が義務付けられていますが、大学生や社会人は対象となっておらず、自治体や企業などによって健診の在り方が違います。

 

日本では歯科の受診率が非常に低く、痛くなったら歯科医院を受診するという人が多いのが現状です。日本人の30歳以上の約8割が歯周病の症状を持っており、これを放置すると中高年で歯を失い始めます。歯周病は“沈黙の病”とも言われ重度になるまで自覚症状なく進行する特徴があります。

歯が揺れる・歯肉が腫れるなど歯周病の自覚症状があると既に手遅れになっている場合が多いです。

 

お口の健康と全身の健康は密接に関係しています。

歯周病と関係が指摘されている病気は、

脳梗塞

誤嚥性肺炎

心筋梗塞

・心内膜炎

動脈硬化

・糖尿病

・低体重児出産

・早産

などあらゆる病気と関連しているのです。

 

国民皆歯科健診を行うことで歯科疾患の早期発見・早期治療を行い、その結果お口の健康、全身の健康増進につながり、平均寿命と健康寿命の差を縮め医療費の減少をもたらすことが期待されています。

まだ色々と議論されている最中であるので、どのようになっていくか、政府の発表を待ちましょう!

 

ですが、この発表を待つ前に、ご自身自らお口の定期健診に通うようにしましょう。

何歳になっても自分の歯で美味しく食事をしたいですよね?

その為には歯科医院でのプロのケアが大切になってきます。

「毎日きちんと歯磨きしているから大丈夫!」とおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、自分で歯石を除去するには限度があり、汚れが溜まっていきます。

プロによる定期的なクリーニングにより清潔なお口を維持し、健康も維持しましょう!