立川活き活き歯科の日記

歯やお口に関係することはもちろんのこと、健康に関する記事を載せていきます。

妊婦さんのお口ケアに関して②

前回の続きで、妊婦さんと赤ちゃんのお口ケアについてです。

 

今回はよくある質問のQA形式でお伝えしていきます。

 

 

Q1:カルシウムをしっかり摂ったら赤ちゃんの歯は丈夫になるのか?

 

A1:赤ちゃんの歯は妊娠中にできます。

  早いものは妊娠初期から作られ始めるので、この時期にしっかりカルシウムを摂取することで丈夫な歯になります。生えてくる歯が本質的に強いか弱いかは、歯が出来上がるまでの食事が大きく影響してきますので、しっかりカルシウムを摂って丈夫な歯を赤ちゃんにプレゼントしましょう^^

 

 

 

Q2:歯に良い栄養とは何ですか?

 

A2:先ほどもお話ししましたが、赤ちゃんの歯は妊娠中に作られます。

  また、永久歯も早いものでは妊娠4ヶ月頃から作られ始めるので、この時期にカルシウムだけでなく、バランスよく、良質のたんぱく質、鉄分、ビタミンなども摂るようにしましょう。

 

 

 

Q3:妊娠してから歯肉が腫れて、よく出血します

 

A3:妊娠そのものが歯周病を引き起こすわけではありません。

  ですが、歯周病菌は女性ホルモンの影響で増殖するものがあります。

  また、女性ホルモンは歯肉や毛細血管に作用して歯周病を悪化させるとも言われています。

歯周病はお口を清潔にすることで腫れや出血は改善されますが、つわりできちんと歯磨きが出来ない方もいらっしゃいます。できる範囲でお口の清潔を心掛けてください。

 

 

 

Q4:虫歯は赤ちゃんにうつる?

 

A4:生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。

  虫歯菌に関しては、歯が生え始め、細菌が増殖する環境が整う頃から多くなり  

  ますます。

 約1歳半~2歳半くらいまでの間に感染しやすいです。

 お母さんがたまに口移しで離乳食を与えることがありますが、これはやめてくだ

 さい。

 唾液を介してお母さんの虫歯菌が子供の口腔内に感染すると言われています。

 

 

 

Q5:妊娠中の歯の治療は大丈夫?

 

A5:基本的に歯科治療ができない時期というのはありません。

  一般的に妊娠中期となる妊娠5ヶ月~7ヶ月ころは母体とも一番安定している時 

  期なので、この時期に処置することをお勧めします。ですが、お母さんの身体

 の状態、お腹の赤ちゃんの状態を見て、受診するようにして下さい。

 また、レントゲンの被曝量は太陽を浴びる量の1/3以下とごく微量ですので、過度 

 に心配される必要はありません。

 

 

 

Q6:授乳中に麻酔や薬は大丈夫?

 

A6:局所麻酔薬は母乳中に移行しますが、乳児に与える影響は少なく、米国小児科 

  学会の見解では、授乳中に使用してもよいとされます。

  同様にお薬が必要なことがあります。

  多くの場合、母乳中に移行する量は投与された薬の12%を超えることがない 

  ので、乳児に与える影響は非常に少ないと言われています。

  ですが、乳児の場合、特に生後1週間以内の新生児においては薬を代謝する能 

  力が不十分ですので、注意が必要です。

  心配な方は医師に授乳中であることを申してください。

 



 

歯周病を治療・予防して早産のリスクを減らし、元気な赤ちゃんを授かってもらえるよう、早期発見・早期治療・定期健診をお勧めします♪

 

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