虫歯予防に大切なのは歯磨きのタイミング!
実はいま、歯磨きをするタイミングの重要性が指摘されています。
というのも、食後すぐの歯磨きは歯に深刻なダメージを与えることが最新の研究で判明したからです。
米シカゴに本部を置く総合歯科学会(AGD)は、実験によりこれを明らかにしました。
歯の外側にはエナメル質があり、その内側には象牙質(デンティン)と呼ばれるエナメル質よりも柔らかく虫歯が進行しやすい層があります。
今回おこなわれた実験では、食後30分経たずに歯を磨いた被験者の口内では、象牙質の腐食が確認されました。
さらに、20分以内に磨いた被験者では腐食具合は著しく増加・・・しかし、食後30分もしくは1時間経過してから磨いた人たちにはほとんど腐食がみられませんでした。
AGDの学長であるハワード・ギャンブル医師によると、「食後すぐに歯を磨くと、食べ物に含まれていた酸を歯のより深い部分へ、より早く浸透させることになります。今回の実験により、歯磨きによって歯の腐食が促進されてしまうのは、食事をしてから30分以内であることがわかりました」ということです。
この結果を踏まえて、「歯の腐食を防ぐには、少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましいです」と語っています。
学校や会社のある日に実践するのは時間がなくて少し難しいかも知れませんが、「食後すぐに歯を磨かないほうが良い」ということをまずは意識することが大切です!