歯磨き粉
ハミガキ粉の選び方
いつも、店頭でハミガキ粉を選ぶとき、たくさんの種類の中からどうやって選んでいますか?ここでは、ハミガキ粉の成分に注目し、上手な選び方や使用方法のポイントについてご紹介致します。
●ハミガキ粉の種類
ハミガキ粉は、含まれる成分によって二種類に分類されます。
1. 化粧品(ハミガキ類)
基本成分が研磨剤・湿潤剤・発泡剤・香味剤のもの
2. 医薬部外品(薬用ハミガキ類)
化粧品(ハミガキ類)に「有効成分」と呼ばれる効果と効能が認められた薬用成分が添加されたもの
ハミガキ粉に含まれる薬用成分が、それぞれどのような状態のときに効果があるのか、下記にあげています。ハミガキ粉を選ぶ際には、この薬用成分に注目し、お口の状態に合わせて選んでみましょう。
■歯垢の除去、歯垢の付着防止
デキストラナーゼ(酵素)
■歯質の強化、虫歯の発生と進行を防止
フッ化ナトリウム(フッ素)、モノフルオルリン酸ナトリウム(フッ素)
■虫歯の発生を防止
合成ビタミンK
■虫歯・歯肉炎・口臭予防
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化セチルピリニジウム(CPC)、クロルヘキシジン類、ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)
■歯肉炎・歯周病の予防、出血の予防
アラントイン、カミツレチンキ、トウキ軟エキス、トラネキサム酸、ヒノキチオール
■歯肉炎・歯周病の予防、口臭の防止
塩化ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸トコフェロール(ビタミンE)
■知覚過敏防止
硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
■タバコのやにの除去
ポリエチレングリコール
■タバコのやにの除去、歯石の沈着予防
ポリリン酸ナトリウム
<ハミガキ粉の量>
ハミガキ粉を歯ブラシにつける量は『米粒大』が適当です。
<研磨剤入の場合>
やにを除去する効果のあるハミガキ粉には研磨剤が入っています。研磨剤は粒子が荒いため、歯と歯の隙間に残らないように、いつもより、うがいをしっかりするように心掛けましょう。
<複数の症状で悩んでいる場合>
基本的に、薬用成分が単独で歯磨き粉に配合されていることはほとんどありません。複数の薬用成分を併用したい場合には、薬用成分を配合した液体歯磨剤(デンタルリンス)が販売されていますので、それと合わせて使用することをお勧め致します。
◎一番大切なのは・・・
虫歯や歯周病を防ぐためには、歯の汚れを『磨いて落とす』ことです。
歯磨き粉の薬剤効果に頼りすぎて、歯磨きがおろそかになってしまうと、配合された薬用成分の効果は期待できません。